ベンツ5年落ちが故障多いは嘘?後悔しない中古車の選び方

憧れのメルセデスベンツ、特に5年落ちの中古車は価格も手頃で魅力的ですが、購入には不安がつきものですよね。「故障が多いのでは?」「後悔しないだろうか?」といったリスクや、高額な維持費と修理費用に関する心配は尽きません。
信頼できる販売店の見つけ方や、認定中古車のメリット、保証の有無、走行距離やメンテナンス履歴といったコンディションの見極め方など、モデル選びで失敗しないためのポイントは多岐にわたります。
この記事では、そうした疑問や悩みを解消し、安心してベンツオーナーになるための知識を詳しく解説します。この記事を読むことで、以下の点が明確になります。
- 5年落ちベンツに多い故障箇所とその原因
- モデルごとの具体的な注意点と維持費の目安
- 故障リスクを避ける中古車のチェックポイント
- 安心して購入できる販売店選びと保証の重要性
ベンツ車5年落ちは故障多いという噂の真相

- 5年落ちで頻発する電気系統のトラブル
- 定番の故障箇所であるオイル漏れのリスク
- 人気モデルCクラスの具体的な故障事例
- コンパクトなAクラスで注意すべき点
- 年間の維持費はどのくらいかかるのか
- 高額になりがちな修理費用を抑えるには
5年落ちで頻発する電気系統のトラブル
5年落ちのベンツにおいて、電気系統のトラブルは比較的発生しやすい故障の一つと考えられます。近年のモデルは、安全性や快適性を高めるために数多くのセンサーやコンピューターによって電子制御されており、これらの部品が経年劣化することで不具合を引き起こすことがあるからです。
具体例としては、ナビゲーションシステムのフリーズや各種警告灯の誤点灯、パワーウィンドウや電動シートの作動不良などが挙げられます。これらの部品は複雑な構造を持つため、一度故障すると修理費用が高額になる傾向があります。
もちろん、全ての車両で必ず発生するわけではありませんが、購入を検討する際には、電装系の動作確認を念入りに行うことが大切です。
納車前に各種スイッチ類が正常に作動するかを一つひとつ試し、少しでも違和感があれば販売店の担当者に質問する姿勢が求められます。
定番の故障箇所であるオイル漏れのリスク
オイル漏れは、年式の経過した輸入車全般に見られる定番のトラブルであり、5年落ちのベンツも例外ではありません。エンジンやトランスミッション内部には、オイルの漏れを防ぐためにゴム製のパッキンやシールが多数使用されています。これらの部品は時間と共に硬化し、弾力性を失うことでオイルが滲み出たり、漏れたりする原因となります。
特にエンジンヘッドカバーのガスケットやオイルパンのシール、トランスミッションのオイルパンガスケットなどは、オイル漏れが発生しやすい代表的な箇所です。漏れたオイルが高温のエキゾーストマニホールドなどに付着すると、焦げた臭いや白煙の原因となり、最悪の場合は車両火災につながる危険性も否定できません。
購入前の現車確認では、エンジンルームや車両の下回りを覗き込み、オイルが滲んだ跡や黒いシミがないかを確認することが鍵となります。リフトアップして下から確認させてもらえるのであれば、より確実なチェックが可能です。
人気モデルCクラスの具体的な故障事例
Cクラスは、その優れた走行性能と高級感から非常に人気が高いモデルですが、5年落ちの個体を選ぶ際にはいくつか注意すべき故障事例があります。代表的なものとして、乗り心地を向上させるエアサスペンション(エアサス)のトラブルが挙げられます。
エアサスは経年劣化によりエア漏れを起こしやすく、車高が下がってしまうことがあります。修理には高額な費用がかかるため、購入時には車高が正常であるか、異音がないかを確認する必要があります。
また、一部のガソリンエンジンモデルでは、ターボチャージャーに関連する不具合も報告されています。エンジンからの異音や加速不良といった症状が見られる場合は注意が必要です。
一方で、Cクラスは流通量が多いため、コンディションの良い車両を見つけやすいというメリットもあります。過去のメンテナンス履歴をしっかりと確認し、可能であれば試乗を通じてエンジンの吹け上がりや足回りの状態を体感することが、良い個体選びにつながります。
コンパクトなAクラスで注意すべき点
Aクラスは、取り回しの良いサイズ感とスタイリッシュなデザインで人気のコンパクトモデルです。5年落ちのAクラスを検討する際に特に注意したいのが、デュアルクラッチトランスミッション(DCT)に関するトラブルです。
一部のモデルで、低速走行時のギクシャク感や変速ショック、発進時のもたつきといった症状が報告されています。
これらの症状は、必ずしも故障とは限りませんが、乗り心地に大きく影響します。購入を検討する際には、ストップアンドゴーの多い市街地などを想定した試乗を行い、トランスミッションの動作に違和感がないかを自分の感覚で確かめることが非常に大切です。
また、Aクラスは若い世代にも人気があるため、比較的ラフに扱われてきた車両も市場には存在します。前述の通り、内外装の状態やメンテナンス履歴を丁寧に確認し、車両が大切に扱われてきたかどうかを見極める視点が求められます。
年間の維持費はどのくらいかかるのか
5年落ちのベンツを購入する際、車両価格だけでなく年間の維持費も考慮に入れておく必要があります。維持費は、税金や保険料といった固定費と、メンテナンスや修理にかかる変動費に大別されます。
維持費の主な内訳
年間の維持費には、主に以下のような項目が含まれます。
項目 | 費用の目安(年間) | 備考 |
---|---|---|
自動車税 | 約30,500円~ | 排気量によって変動(例: C180は1.5L以下) |
自動車重量税 | 約12,300円~ | 車両重量によって変動(車検時に2年分納付) |
自賠責保険料 | 約10,000円 | 車検時に24ヶ月分納付 |
任意保険料 | 約60,000円~ | 年齢、等級、車両保険の有無で大きく変動 |
車検費用 | 約100,000円~ | 交換部品によって変動 |
燃料代 | 実費 | 走行距離や燃費、燃料価格に依存 |
メンテナンス費用 | 約50,000円~ | オイル交換、タイヤ交換、消耗品交換など |
これらの費用を合計すると、年間で少なくとも30万円程度の維持費が見込まれます。もちろん、これはあくまで目安であり、車両の状態や走行距離、駐車場の有無などによって金額は大きく変わります。予期せぬ故障による修理費用も考慮し、資金計画には余裕を持たせておくことが賢明です。
高額になりがちな修理費用を抑えるには
ベンツの修理費用が高額になる主な理由は、部品代が高いことと、専門的な知識や工具が必要で工賃が割高になる傾向があるためです。しかし、いくつかの工夫によって修理費用を抑えることは可能です。
最も効果的な方法の一つが、OEM部品や優良社外品を活用することです。OEM部品とは、ベンツに部品を供給しているメーカーが自社ブランドで販売しているもので、純正品とほぼ同等の品質でありながら価格は安価です。
また、ディーラーだけでなく、ベンツの修理を得意とする専門の修理工場を見つけておくことも有効な対策となります。専門工場はディーラーに比べて工賃が安い場合が多く、柔軟な対応が期待できます。
インターネットの口コミや評判を参考に、信頼できる工場と付き合いを持つことで、長期的なコストを大幅に削減できる可能性があります。購入後のメンテナンスプランまで見据えておくことが、賢いベンツとの付き合い方と言えます。
ベンツの5年落ちは故障多い?避ける中古車選び

まずは認定中古車を検討するメリット
故障のリスクを最大限に減らしたいと考えるのであれば、まずはメルセデス・ベンツの認定中古車を検討するのが最も確実な選択肢の一つです。認定中古車は、正規ディーラーによって厳格な基準に基づいて点検・整備された車両であり、品質に対する安心感が非常に高いと言えます。
最大のメリットは、手厚い保証が付帯することです。多くの認定中古車には、購入後1年間の走行距離無制限保証が付いており、エンジンやトランスミッションといった主要機関から電装系まで、幅広い範囲の故障をカバーしてくれます。
万が一トラブルが発生しても、保証期間内であれば無償で修理を受けられるため、予期せぬ高額な出費を心配する必要がありません。
ただし、デメリットとして、一般的な中古車販売店で購入するよりも車両価格が割高になる傾向があります。この価格差を「安心料」と捉えられるかどうかが、認定中古車を選ぶかどうかの判断基準になるでしょう。
手厚い保証が付いているかを確認しよう
認定中古車以外で購入する場合、保証の有無とその内容は極めて重要なチェックポイントになります。中古車販売店が独自に提供している保証は、内容が店舗によって大きく異なるため、契約前に詳細をしっかりと確認する必要があります。
確認すべきポイントは、「保証期間」「走行距離の制限」「保証対象となる部品の範囲」「免責事項」の4つです。特に保証範囲は重要で、「エンジンとミッションのみ」といった限定的なものから、電装系まで幅広くカバーするものまで様々です。
エアコンやパワーウィンドウ、ナビゲーションシステムといった故障しやすい電装部品が保証対象に含まれているかは、必ず確認してください。
保証が付いていない「現状販売」の車両は、価格が安い傾向にありますが、購入後に発生したトラブルは全て自己責任となります。
ベンツのような輸入車の場合、修理費用が高額になるリスクを考えると、多少価格が高くても手厚い保証が付いた車両を選ぶ方が、結果的に賢明な選択となることが多いです。
走行距離とコンディションの見極め方
中古車選びの指標として走行距離を気にする方は多いですが、単に数字の大小だけで判断するのは早計です。5年落ちであれば、年間の走行距離が1万kmとして、5万km前後が一つの目安となります。しかし、大切なのは走行距離と車両全体のコンディションのバランスを見ることです。
例えば、走行距離が短くても、短距離の移動ばかりでエンジンに負荷がかかっていたり、メンテナンスが疎かだったりする車両は状態が良くない可能性があります。
逆に、走行距離が多少長くても、高速道路の走行が中心で定期的なメンテナンスがしっかり行われていれば、コンディションは良好な場合が多いです。
現車確認の際は、シートのへたりやステアリングの擦れ、ペダル類の摩耗具合など、走行距離と内装の使用感に不自然な点がないかを確認します。外装の傷や塗装の状態、タイヤの製造年や摩耗具合もコンディションを判断する上で重要な手がかりとなります。
購入前に必須のメンテナンス履歴チェック
車両の過去の状態を把握する上で、メンテナンス履歴が記録された「整備記録簿」の確認は絶対に欠かせません。これは、人間でいうところの健康診断記録のようなもので、いつ、どこで、どのような整備や部品交換が行われてきたかが記されています。
整備記録簿を見ることで、定期点検が正規ディーラーや専門工場で適切に行われてきたか、消耗品であるエンジンオイルやブレーキフルードなどが推奨されるタイミングで交換されてきたかを確認できます。
もし記録簿に大きな修理の履歴があれば、その原因や修理内容について販売店の担当者に詳しく質問することが大切です。
逆に、整備記録簿がない、あるいは記録に多くの空白期間がある車両は、過去のメンテナンス状況が不明瞭であるため、購入には慎重な判断が求められます。たとえ価格が魅力的であっても、将来的なトラブルのリスクを抱えることになるため、避けるのが無難と言えるでしょう。
信頼できる販売店の見つけ方とは
どのような中古車を選ぶかと同じくらい、どこで購入するか、つまり販売店選びも重要です。信頼できる販売店は、車両の良い点だけでなく、懸念される点やウィークポイントについても正直に説明してくれます。
良い販売店を見極めるポイントとしては、まずメルセデス・ベンツや輸入車の取り扱い実績が豊富であることが挙げられます。専門店であれば、モデルごとの特徴や弱点を熟知しており、的確なアドバイスが期待できます。また、自社で整備工場を併設している販売店は、購入後のメンテナンスやトラブル対応においても安心感があります。
店舗の雰囲気やスタッフの対応も判断材料になります。こちらの質問に対して丁寧に、そして専門的な知識を持って答えてくれるか、車両の状態について曖昧な表現を使わずに説明してくれるかなど、コミュニケーションを通じて信頼性を見極めましょう。
インターネット上のレビューや口コミも参考になりますが、最終的には自分自身の目で見て、話を聞いて判断することが後悔しないための鍵となります。
今乗っているクルマは買取査定で高額で売れるかも
現在乗っている車を売却する場合、高額で買取査定を受けることができるかもしれません。まず、車の状態が良いことが重要です。定期的なメンテナンスが行われている車や、修理履歴がしっかりと管理されている車は、高評価を受けやすいです。
次に、走行距離も買取査定額に大きく影響します。一般的に、走行距離が少ない車は価値が高くなります。また、事故歴がない車も高額査定の対象となります。事故歴があると、査定額が大幅に下がることが多いです。
また、需要の高い車種やモデルは、高額で売れる可能性があります。市場で人気のある車や、新しいモデルが出る前の旧モデルは、高い査定額が期待できます。特に、ボルボのような高級ブランドの車は、一定の需要があり、良好な状態であれば高額査定を受けることができるでしょう。
さらに、買取業者の選び方も重要です。複数の業者から見積もりを取ることで、最も高い査定額を提示する業者を見つけることができます。オンラインの買取査定サービスを利用するのも一つの方法です。
これにより、手軽に複数の業者から見積もりを取得でき、最適な選択をすることができます。
まとめ:ベンツ 5年落ち 故障多いという不安の解消法
この記事で解説してきたポイントを理解し、実践することで、「ベンツ 5年落ち 故障多い」という漠然とした不安は解消できます。重要なのは、リスクを正しく理解し、適切な対策を講じることです。最後に、後悔しない中古車選びのための要点をまとめます。
- 5年落ちベンツは電気系統のトラブルに注意が必要
- エンジンやミッションのオイル漏れは定番のチェック項目
- Cクラスはエアサスの状態を確認することが大切
- Aクラスは試乗でDCTの動作を確かめる
- 年間の維持費は最低でも30万円程度を見込んでおく
- 修理費用はOEM部品や専門工場の活用で抑えられる
- 安心を最優先するなら認定中古車が第一候補
- 認定中古車以外なら保証内容の確認が必須
- 保証範囲に電装部品が含まれているかチェックする
- 走行距離の数字だけでなく車両全体のコンディションを見る
- 内装のへたりや擦れも判断材料になる
- 整備記録簿の確認は絶対に行う
- 記録簿で過去のメンテナンス状況を把握する
- 信頼できる販売店選びが成功の鍵を握る
- 購入前の丁寧な現車確認と試乗が後悔を防ぐ





